この世には2種類の人間しかいません。
飲んだあとラーメンでシメる人と、牛丼でシメる人です。他にも茶漬けやチャーハンがあるだろうという声が聞こえそうですが、まあどっちでも食いたいもんでシメればいいんです。
僕は吉牛派だったのですが、盛岡駅前や大通りに吉野家がない事実を知り驚愕しました。あの圧倒的有利な立地で奮闘してきた吉野家が駅前にないなんてと。
しかし一人飲み歴5ヶ月と数日を誇る僕としては悲しんでばかりいられません。
むしろ吉野家が無いことをチャンスを捉えていきたい。言うなればピンチはチャンス、七転び八起きです。
僕は思うんです。
酒を飲んだあとのラーメンや牛丼、お茶漬けは確かにウマい。
体に悪いと知ってても、食べなくても何ら問題無いことを知っていても、このタイミングで腹が減るのは脳の錯覚だと知っていても、走り出したらもう止まらない食欲。いろんなシメ方があっていいと思うんです。
例えばチョコ。飲んだあとのチョコレートってどこか欧米な感じがしていいですよね。
それから寿司。飲んだあとの寿司。贅沢ですよね。
シメの段階になると、アルコールとしょっぱいアテのせいで舌はズタボロですから、繊細な白身より大トロ中トロ、漬けマグロ、サーモンなどガツンと来るネタが向いてるでしょう。まあ一人飲みを寿司でシメられるようになるまで一万年はかかりそうですが。
そして今回のようなシメもアリだと思いました。めちゃくちゃアリです。名付けてエキゾチックシメ。
菜園のこんなビルの3Fにあります。カワトク斜め向かい878ビル。
ドア前
めっちゃ広い店内。夜11時頃とちょいと遅めだったのでカウンターに常連ぽい女性客が1人と奥のテーブル席に一組だけのようでした。
奥の席に案内されます。

奥の席から見る店内

奥の席から見る店内2
席に着くや否や「チャイください」と言っている自分がいました。
この前ふらっとファミマに行ったときのことです。
レジでアイスココアを見つけ、衝動的に買ったココア。あのレジ脇のマシンで作るタイプのココアですが、参りました。これがめっちゃウマいんです。
その時思ったんです。
ここまで来たかコンビニめと。
ドトールへ行く楽しみが一つ減ってしまったではないかと。
ドトールへ行かないということはミルクレープを一枚一枚剥がして遊ぶ機会も無くなるということだぞと。
いつものように遠い世界を披露するのはこのくらいにして、とにかく飲んだあとのチャイ、これがマジで最高だったのです。

チャイ
甘いです。そしてミルクが濃ゆいです。飲んで食いまくった胃に優しく効きます。
マロンケーキ味のホットミルク、シナモン風味みたいな。
普段ぽん太で瓶ビール飲みながら餃子とラーメンだったものがミルクティーですよ。もちろんアルコールなしで。
誰かと飲んでいてチャイでシメようとか今日はミルクティーでシメようなんて会話ないですよね。ソロ飲みだからこその気付き。
一人飲みは奥が深いのです。
その後せっかくだからとトムヤムクンをお願いするもパクチーを切らしているとのこと。さすが無国籍。
世界三大スープのひとつトムヤムクン。
ここのはクリーミーな感じではないタイプ。
飲んだあとはココナッツミルク入のトムの方がいいかもしれません。しかし決してマズくはない。
ナンピザも頼みました。
ナンはエスニックなカレー屋でよくあるデカくてもちもちしてバターが香るあのナンを想定してましたが、ナンの形したタダのパンでした。
タイ料理のトムヤムクン、インドのチャイ、そして日本のパン。さすが無国籍アラム。アラムは型にはまる料理がめっぽう嫌いなようです。
しかし食べ足りません。
何しろ普段はビールと餃子とラーメン、下手したらチャーハンまで付けている人間ですから。そこで無茶を言ってみました。酔ってるしチャイは最高だし、もうなんでもありです。
「これ(トムヤムクン)にライス入れて温めてもらえませんか」
トムヤムクンリゾット。
外国のライスを期待してましたがただの日本のコメでした。
トムヤムクンに日本の米。ここでも無国籍を主張するアラム。
薬草などの具を追加してくれています。優しいアラム。
このレモングラス、これがくっせーんだよなー。でもクセになる感覚、わかります?
金土祝前日は深夜2時まで営業してるということで今回ふらっと行ってしまったアラムシニガン。
正解でした。
確かに飲んだあとのラーメンは日本人には大人気です。
しかしどうでしょう。アメリカ人はハンバーガーでシメてるかもしれません。イタリア人はパスタやピザ、メキシコ人はタコスで。だとすればタイ人はトムヤムクンでシメてるかもしれませんよね。
一人飲みはいろんな気づきを得られます。
最高一人飲み!ヤッホー一人飲み!
あなたも枠にはまらないシメ方してみませんか?