取引先の人に、岩手ってメシうまいっすよね~って言ったら教えてもらった今回のむら八。
エスパルのさぼてんはOLが一人で当然のように食事してましたが、むら八はどうでしょうかね。さぼてんをはじめミルフィーユ、庄内、かつせい、かつグルメなど宮城にはとんかつが美味しい店がたくさんあります。
今回これを書くにあたって食べログをのぞいてみたらさぼてんが3.08,かつせいが3.70ととんでもない差がついてることがわかりました。
それおかしいと思うわけです。食べログに影響力のあるレビュアーはいろんなとこ食べ歩いて、味より雰囲気を楽しんでるんでしょう。だからチェーン店には厳しい。そう考えるのが妥当です。どう考えてもかつせいとさぼてんにそんな差はない。絶対にないです。
話を戻してフェザンの地下一階にあるむら八。店内は木材を使用したノスタルジックな作り。ですが清潔感はあります。テーブル席にグループが二組くらいと、カウンターでマダムが一人食事してました。
女性一人で入れるお店ってのはポイント高いですよね。
女性は男と違って理由なく入るか入らないか決めていて、それでいてシビアな感じ。だから女性一人で入れる店というのが大事なんですよね。入店してから帰るまでのあいだ、もう一人女性が来てとんかつ食べて帰っていかれてました。
カウンターに腰を下ろし、定食と茶碗蒸し、ビールを注文。ここのカウンターは完全に店員と喋らなくていいタイプです。まあとんかつ屋ですからね。とんかつ食いに来て「お客さんどこから来たの?」なんて話しかけられたらうっとうしいですもん。
この雰囲気でこんなビアグラスも案外いいものですね。
スーパドライのラベルには東京オリンピックを岩手から盛り上げようメッセージが。
ひとり飲みながらゴマをすってるとメインのとんかつ定食が来ます。
ランチのセットなので全体的に小さめではありますが、ご飯は光っていて味噌汁も美味しそう。漬け物も自家製でしょう。
とんかつにしては全体的に洗練されてる雰囲気。
3種のタレを使い分ける焼肉屋のようなこの器について聞いてみると、とんかつ醤油と味噌ダレ、ソースの三種類で召し上がれとのこと。これまでに無かったことなので興味津々です。
まずはやっぱりソース。とんかつにはやはりあの甘いドローっとしたソースがご飯に合うんですよね。
うん、おいしい。
実はソースだけじゃなく、味噌ダレととんかつ醤油も美味しかったですよ。
キャベツにドレッシングなんてもったいない。とんかつ屋ではキャベツもソースでご飯と一緒に食うのが最高なんですって。
なんかスイーツのように見えません?
そしてご飯。
ここのご飯、おいしいですね~
とんかつを褒めなくて申し訳ないですが、もちろんとんかつも美味しいですよ。ですがむら八のご飯、ここのご飯はうまい。んー絶妙で繊細な炊き上がりという感じです。
むら八の定食は全体で見ると僕がこれまで食べてきた他の店とそんなに変わりなく、普通に美味しい。ところがとんかつそのもの、味噌汁そのもの、ご飯そのものをそれぞれ観察すると、実はとっても凝ってたりするのかもしれません。
腕の立つフレンチシェフが作ったラーメンのようなね。

食いかけ
それからむら八のスタッフなんですが、ホールの女性。オバサンというかおばあさんなんだけど、テキパキと動いてらしてただのパートって感じはしなかったんですよね。長いあいだむら八で仕事してきたベテランさんじゃないのかなと勝手に予想しました。だとしたら長いあいだ働けるような良い職場ってことになりますよね。
くっそ忙しい時間帯にどう考えても無理ある人数で働かせたりというのはなくて、むしろ多めのスタッフできめ細やかに対応してるんでしょう。おかげでご飯3回もおかわりして食べてしまいました。
とんかつむら八はひとり飲みしながら肉を食べたいとき、そして美味しいお米をがっつり食べたいときに最適なお店でした。昼から夜にかけてずっとお店開いてるのも助かりますね。