ぶっちゃけ最近、一人で飲むのが楽しくなってきました。
昔、一人暮らししてる女の先輩が犬を飼い始めたとき「結婚大丈夫すか」と心配になりましたが、今の私にはそんなふうに心配してくれる人はいないのでしょうね。
「お、おまえ一生一人で飲んでいくつもりか」と。
ところでぼっち飲みが楽しくなってきた要因として、良い店に出会えるようになったというのがあると思います。
例えば今回紹介するなか卯もそのひとつです。眩しくキラキラと光り、ギラギラと薄汚れてる国分町に憧れの思いを寄せていた頃、あのど真ん中にあるなか卯を、その名をなんと呼べばいいのか悩んだものです。あれは卵だよな、うん、「なからん」でいいはずだ、みたいな。
さて店内にお客さんは3組程度。入り口付近に若めの女性が二人でお喋りしていました。ドア近くの寒い席じゃなく、あったかい奥の席でゆっくりすればいいのにと思いましたが、何か理由があるのでしょうか。
ここのカウンターは喋らなくていいカテゴリーではありますが、座り心地は悪そうです。背もたれがなく床に固定されたタイプ。もちろん私はカウンターじゃない一番奥の席に腰掛けビールと唐揚げ、漬け物を待ちます。いや待つ間もなくすぐ到着でした。ご注文以上でお揃いでしょうか?というお決まりの会話はなか卯には不要です。だって1秒で全部揃うんですから。最高です。
確かビール一杯280円だったような。そこも良いんですよね。
右手にビール左手にスマホ。LINEじゃない。ツイッターでもない。大量の迷惑メールを読みながら飲むってのもたまには良いもんです。
シメのカツ丼まで2時間程度滞在して何組ものお客を見ましたが、居酒屋代わりに使っているのは私くらいのものでした。
一番奥に陣取ったために券を買いに行くのが多少めんどうと思いましたが、これが入り口付近の席が人気の理由かもしれませんね。
盛岡のなか卯は居酒屋として使えるいいお店でした。