1分足スキャは資金効率が悪い
今週FXチャートを見ていて、
一つ疑問に思ったことがあったので、ここでちょっと考えてみたいと思います。
先週FXの米ドル/円は225先物より安全に取引を始めることができると話しました。
それは取れる利幅や損失の割に、必要な証拠金が多いからです。
つまりFXは意外と証拠金がかさむということです。
スキャルピングは最も資金効率が良いと思っていましたが、勘違いでした。
例えば1ドル130円のとき1万通貨で取引するとします。
国内FX業者の最大レバレッジ25倍だと52000円の証拠金が必要です。
130×10000÷25=52000
仮に130.050で買って損切りを3銭下の130.020に置くとすると損失は300円です。
(130.050-130.020)×10000=300
↓3銭のイメージ
このとき証拠金52000円の300円ですから損失割合は約0.58%になります。
300÷52000×100=0.5769…
損失割合0.58%ということは0.58%のリスクを取っているということで、これはデイトレでは少ない部類になります。
裏を返せば安全ということにはなるのですが。
これでは資金効率が悪いのではないかと疑問に思ったわけです。
僕としては1%か2%、もしくはそれ以上のリスクを取りながら、それなりのリターンを得るトレードを考えているので、その意味でドル円の1分足スキャルピングは実は資金効率が悪かったのです。
仮に1%のリスクを取ると520円の損失で5.2銭。
2%のリスクで1040円の損失で10.4銭になります。
5.2銭から10.4銭というのは米ドル円の1分足では大きすぎるリスクです。
僕が1分足で10銭狙ってもそれはただの無謀ってもんです。
そこで資金効率を良くするための解決策を調べてみました。
[まとめ]
米ドル円の1分足スキャルピングは資金効率が悪い
資金効率を上げる方法
- 時間足を変える
- 通貨ペアを変える
- 海外業者を使う
- ノックアウトオプション
資金効率を上げる方法1,
時間足を変える
1分足ではリスクが小さすぎましたが、大きな足でトレードすることで適切なリスクを取ることができます。
5分足です。
5分足を使って10銭程度のリスクを取ってあげることで、一回のトレードのリスクは1000円となるので、1.9%になります。
1000÷52000×100=1.923…
5分足を使うことで資金効率が一気に良くなります。ちょうどぴったりのリスクです。
また一回のエントリーで10銭を取る5分足トレードは、1分足で3銭を取るトレードよりスプレッドの割合は低くなります。
トレードのコストが下がるというわけです。
そして1分足よりチャンスは少なくなるかもしれませんが、複数の通貨で5分足を監視することで逆にチャンスを増やすことも可能かもしれません。これはやってみないとわかりませんが。
資金効率が良くて、コストが下がって、チャンスも増える。
何かすごくよく見えます。
唯一の問題点は、225先物で1分足を見てきた経験を活かせないことです。
1分足の特徴や癖のようなものが、やっと少しづつわかり始めたMy Revolutionだったのに、また一から5分足でレボリューション起こさないといけないわけです。
資金効率を上げる方法2,
通貨ペアを変える
米ドル円で1万通貨で取引する場合52000円の証拠金が必要なことは先程話しました。
では豪ドル円ならどうでしょうか。
1豪ドル92円で計算すると36800円の証拠金で済みます。
92×10000÷25=36800
そして52000円でいくら取引できるかというと、14000通貨の取引ができます。
52000÷92×25=14130.4…
米ドル円で10000通貨の取引しかできないのが、豪ドル円だと14000通貨の取引ができるというわけです。
資金効率は確実に良くなっているはずです。
仮に92.500で買って損切りを3銭下の92.470に置くとすると損失は420円です。
(92.500-92.470)×14000=420
このとき損失割合は約0.8%となり米ドル円より改善しました。
しかし、まだまだ物足りない資金効率となります。
420÷52000×100=0.807…
↓豪ドル円の3銭のイメージ
では思い切って新興国通貨でトレードしてみてはどうでしょうか。
1メキシコペソは今、6.5円くらいで買えます。
となると52000円の証拠金で、なんと20万通貨買えてしまいます。
52000÷6.5×25=200000
仮に6.500で買って損切りを3銭下の6.470に置くとすると損失は6000円です。
(6.500-6.470)×200000=6000
このとき損失割合は11.5%にもなります。
6000÷52000×100=11.538…
米ドル円や豪ドル円とは正反対の、リスクを取りすぎの状態になってしまいました。
リスクの取りすぎは通貨量を減らせばいいだけなので問題はありません。
恐ろしい資金効率です。
これはすごい通貨を発見してしまいました。
ですが、メキシコペソ円のチャートを見ると、明らかに米ドル円や豪ドル円とは違うことがわかります。
1分足だと3銭もリスクを取れないのです。
取れても0.5銭といった感じで、動く幅が小さい分、損切り幅も小さくなります。小さく動くけど損益は大きい225先物に似ています。
0.5銭のリスクは1000円です。
0.005×200000=1000円
証拠金に対する損失割合は約1.9%となり、なんと理想的なリスクで、なおかつ理想的な資金効率ではありませんか。
1000÷52000×100=1.923…
今後、僕がFXで取引する通貨はメキシコペソ円に決まりじゃ!と思ったのですが、そうはいきませんでした。
スプレッドです。
各社スプレッドを見ると最狭で0.2銭、あとは0.3銭から0.5銭といったところでした。
0.2銭というのは米ドル円のスプレッド水準なので、かなり良いと感じてしまいますが、メキシコペソ円は値動きが小さいぶん、スプレッドの割合がダイレクトに響いてきます。
先程メキシコペソ円の損切りは0.5銭と話しました。
0.5銭というのは5ティックです。
5回チクチクと反対に進んだら損切りということです。
そしてスプレッドは0.2銭です。
エントリーした瞬間に2ティック逆行したところから始まるのと同じです。
たった0.5銭逆行したら損切りという繊細な取引をしなければならないのに、スプレッドで0.2銭も逆行されては、ほぼほぼ勝てる気がしません。
少なくともスキャルピングでは。
米ドル円とメキシコペソ円のスプレッドを視覚的に比べてみます。
↑米ドル円の0.2銭は青矢印のローソク足の「下ヒゲ」です。
ほとんど見えないと思います。
↑メキシコペソ円の0.2銭は青矢印のローソク足一本が0.2銭です。
メキシコペソ円はこれだけスプレッドが大きいんです。
というわけで、結果、資金効率を良くするために通貨ペアを変えたとしても微妙な結果になりそうです。
資金効率を上げる方法3,
海外業者を使う
これまで国内FX業者を前提に、レバレッジは25倍で計算してきました。
しかし海外業者にはレバ数百倍から無制限まであるということで、ちょっと調べてみました。
確かに海外の業者を使うことで資金効率の問題は解消されそうです。
ところがこれも問題がありまして、スプレッドが広いのです。
米ドル円でも1.0銭以上がほとんどでした。
海外業者にはスプレッドがゼロのプランというか口座タイプを用意しているところもあるのですが、別途手数料がかかったりなど、やはりすべてうまく行くものはないなという印象です。
ただ一つだけ良さげな業者がありました。
GEMFOREXです。
GEMFOREXのロースプレッド口座を開設すると米ドル円0.3銭、ユーロドル0.3銭という国内業者とほとんど変わらないスプレッドで取引できるようです。
会社もニュージーランドにあるみたいで信頼できそうです。
ただし、海外業者の場合、僕がこれまで225先物で失った約20万円の損失の繰越を通算できません。
税的にちょっと不利です。
また、大きく稼ぐと税率が一気に上がり出すみたいです。まあそれは稼いでから言えよって感じではありますが。
ただ前述のGEMFOREXのロースプレッドは良さげでした。
選択肢の一つとして残しておきたいです。
資金効率を上げる方法4,
ノックアウトオプション
国内業者の一つIG証券にノックアウトオプションというものがあります。
これはおそらく国内業者のレバ25倍の縛りを回避するために作られた商品だと思います。
なのでFXのようでFXとは異なった金融商品。
そして遥かに高いレバレッジ水準で取引できる金融商品と考えればいいと思います。
また国内業者なので海外業者のような不安がなく取引できて、税率も一律20.315%と至れり尽くせりの夢のような金融商品です。
ところが、早速デモ口座で取引してみたのですが、IG証券というところに不信感を持つ結果となってしまいました。
まずスプレッドが開きまくりなのです。
IG証券のホームページには0.6と記載され、原則固定とまで書かれてありますが、開きまくりでした。
いやわかりますよ。
早朝など取引が少ないときや指標発表時は普通開きますし、原則固定の表記があてにならないこともわかってます。
ところがこのIGのノックアウトオプション。
何でもないときに開きまくりでした。
他の業者が通常スプレッドのとき、開くまくりでした。
0.6銭などまったくあてになりません。
それからもう一つ。
取引画面にリアルタイムのスプレッドを表示していないことです。
僕は国内業者2社の口座開設をしましたが、どちらも取引画面でリアルタイムでスプレッドが見れるように表示されてありますが、IGのノックアウトオプションにはありませんでした。
これは普通表示されないものなのでしょうか?
不親切じゃありませんか?
目まぐるしく変わるレートでスプレッドを計算することは不可能です。
じゃあなぜ開きまくりとわかったか。
画面をスクショしてわかりました。
スキャルピングでスプレッドは命取りにもなりますから。
もっと長いタームで取引するならいいのかもしれませんが、スキャルピングでIG証券を使うことはできません。
時間を無駄にしないために
225先物ではいろんな時間足を見てきました。
トレードを初めてすぐは1分足、5分足。
そのあと15分足、60分足、日足と見て、再び1分足と5分足に戻り、そして今は1分足をメインにスキャルピングしています。
一回りしたような感じです。
自分には何分足が向いているのか、生活スタイルや性格でだいたい決まってくるとは思いますが、実際にやってみないとわからないことも多いです。
だからいろんな時間足を見ることも大事です。
でも固定せずにあっちこっち手を出すというのは良くないですよね。
例えば本の著者が15分足でトレードしていたから15分足を見ようとか、ある人がユーチューブで4時間足が良いと言っていたから4時間足を見ようとか、固定しないと積める経験もムダなものになってしまいます。
僕もけっこうそれで無駄にした時間が多かったと思います。
一時期過去チャートで60分足でデモトレードしていたことがあります。
プリンターまで買ってチャートを印刷して書き込んだりしていたこともあります。
ですが実際リアルタイムで60分足使ってみると、これが自分の性格にまったく合わない。
60分足だと勝ち負けの決着がつくまで数時間かかるのでそれまで待てないのです。
今その経験が無駄ではなかったと思いたいですが、時間を無駄にしたことは事実です。
ちなみに印刷して書き込んだりすると、PCの画面上であれこれするより記憶力が上がりました。
チャートを紙に印刷して書き込むというのは、一見遠回りで無駄に思えますが、実はその無駄のおかげで記憶に残るということがあります。
東北大学の川島隆太教授も「めんどくさいこと」をすると記憶に残ると言っていました。
話を戻しますが、見るべき時間足をあちこち変えていては時間を無駄にしてしまいます。
日経先物で時間を無駄にしてしまったように、FXではできるだけ無駄にせず、情報に惑わされずにやるべきことをまずは決めてから望むべきなのです。
結論。
見る時間足はまだ決まってません。
月曜までに決めます。
候補として、時間足は5分足にして、まずは米ドル円だけ監視していく。
そして取れるようになったら他の通貨に広げてゆく。
あるいは、海外のGEMFOREXを使えば資金効率の問題は解決するので、1分足を使い続けるという選択肢も残っています。
ノックアウトオプションはやらないです。
新興国通貨も今のところ選択肢にありません。
いずれにしても当面は、米ドル円を、マネーパートナーズのnanoで、低コストで取引していくことになります。
8/3㈬
225先物、今週唯一まともなトレードでした。
普通の順張りですね。
上がると思ったから買って、ひやひやしましたがなんとか上がってくれたトレードでした。
+1946円
結果
225先物
+1946円
FX
+380円
225先物は今週3回しかエントリーしていませんが、先週話したように、余計なところでいっさい手を出さないと決めたからです。
そして入るべきところで入って負けたなら、それでバンザイすると決めました。
8:45から10時半過ぎまで、しっかりチャートは見ています。
1年後に勝てたらいいやという感じです。
反省点は入るべきところで入らなかったことがあったことです。
裁量トレードなので仕方ない部分はありますが、入るべきところで入ってダメならそれでバンザイなのですから果敢に挑むべきです。
やはりまだどこかに負けずに勝ちたい、お金を失わずに儲けたいという気持ちがあるのだと思います。
まだまだですね。
FXはマネーパートナーズnanoで2回エントリーしました。
どちらも米ドル円です。
先週も話しましたが、やはり日経先物に比べると動きがダイナミックで面白いです。
ほんと、なんで初めに日経じゃなくFXを選択しなかったのか後悔してるところです。
しかも225先物が多少わかり始めたところでFXにいくという奇行(笑)
いくいくいっくーんあっはーん
早く外で一杯やりたいです。