一人飲みには2種類あります。
一つはマスターや親方と話すのが目的で行くタイプ。行きつけの店を作りたがるのもこのタイプです。そして僕のように孤立してぼーっとして飲むタイプ。
まあ一人飲みのタイプの話なんてどうでもいいわけですが、一人飲みを始めて世界が広がったのは確かです。うまいものを食べることが価値観に上書きされた瞬間でした。
そもそも物には価値も意味もナッシングですからね。
昔はバカみたいに服やブランドもん買ってました。時計、アクセ、バッグ、ホームシアター、何十万のベッドなど。借金してまで買ってました。
でも当時、商売を整理したとき思ったんです。この在庫どうすんのと。それからです物に固執しなくなったのは。それにベッドひっくり返したらカビ生えてて、アホくさって思いましたね笑
ものを買うために仕事してた自分が薄っぺらい。欲しいモノのためにがんばるのは確かにモチベーションにはなったけど、結局それで満足できないのが人間なんですよね。手に入るとまた何かが欲しくなる。
いま必要なのは美味しいものを飲んで食べた記憶です。金もモノもあの世に持っては行けないけど記憶は持ってけると信じたい。
まあよく考えるとモノが食に変わっただけで、何も変わってないんですけどね。人間簡単には変われないのが辛いところ。
今回のお店は店員と話をしてもしなくてもいい、良い意味で空気を読んでくれるバーだったので、そんなことをぼーっと考えてたのでした。
アーロンスタンダード
※移転された模様です
駅方面から開運橋を渡ったところの1階。ガラス張りのお店。
店員は3名。
それほど広くはない店内に客はカウンターに2人の女性、テーブルに男女が2,3組くらい。なかなか人気のようです。
カウンターのイスはこんな感じ。
別注?特注?しっかりした作りに足元スペースを上手く利用した荷物置き。背もたれのしなり具合が心地良いです。なかなか良いですね。
ものすごい種類のビールがある模様。
普通に生ビール。
乾杯!一週間おつかれい。なんでおれ毎週仕事してんだろ。隔週でよくね?
メニューを見るとバーにしてはフードメニューが豊富。
自家製燻製盛り合わせ3種と、
子持ちししゃものフリットをお願いしゃす。
店員は今流行りの中性的イケメンと男臭さイケメン×2。要するに全員イケメン。
カウンターのテーブルは分度器で測ったら90度になっていて、真正面じゃない方の(短辺)のカウンターに座ったので店員と目を合わせることなく、孤高の世界にぼーっと没頭することができます。また路面側なので通行人を眺めながら飲むこともできます。
フードが来ました。
どちらも普通に美味しい。
フリットの塩、ちょっと工夫してほしかった。けど十分合格でしょう。上目線で恐縮ですが。
ビールが残り少ない僕にホールの店員が『お飲み物いかがでしょうか』とお声がけ。それに対してカウンターの店員がぱっとこっちを振り返り『おいおいよく聞いたな』みたいな。そんな話かけづらいですかね僕。
ラフロイグ10年。
最高のウイスキーそれはラフロイグ。
アーロンスタンダード、いいかもです。
女性一人だとかっこいい店員に緊張するかもしれませんが、間違いなく一人飲みには適してるお店です。
アローンなあなた、アローンスタンダードで一人飲み、おすすめですよ。
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